Aさん(仮名・34歳女性・東京都内の中小企業経理職)から届いた話。Instagram広告から申し込んだ副業Webライタースクール48万円で、3か月の基礎コースを受講するなかで、添削枠の不足と上位プランへの勧誘が連続した経緯。最終的に得たスキルが副業市場で通用するレベルに届かなかった構造の記録。
Instagram広告から無料説明会へ
2025年3月、Aさんは寝る前のInstagramのストーリーズで見た広告から、副業Webライタースクールの無料説明会に申込。
説明会は90分のZoom形式。講師は元出版社編集者を名乗る40代女性。受講生の成功例として『未経験から3か月で月8万円達成』『1年で会社員時代の収入を超えた』というスライドが繰り返し提示された。
『今月のお申込みなら、通常58万円のところ48万円・10万円割引』との案内で、その日の夜に申し込みフォームを送信した。
48万円の支払い方法
支払いは『一括48万円・分割24回払い(月2.1万円)・クレジット分割(月2.3万円・手数料込み)』の3択。Aさんは『分割24回・月2.1万円』を選択。
『月2.1万円なら、3か月後に副業で月5万円稼げば、十分回収できる計算です』と運営側の説明だった。
3か月コース開始
受講内容は以下。
- 週1回90分のグループライブ授業(参加者15名前後)
- 月1回30分の個別フィードバック
- SlackでのQ&A対応
- 添削枠:月3本まで(記事の長さ問わず)
1か月目の授業内容は、Webライティングの基礎、SEOの考え方、ペルソナ設計など。教材自体は『内容は普通、本で読めるレベル』とAさんは振り返る。
添削枠の不足
受講者が記事を書いて添削を受けるのが、スキル習得の中心のはずだった。
ただし、月3本の添削枠は、副業として成立するスキルを身につけるには明らかに不足していた、とAさん。
『毎週2〜3本書いて添削を受けたいんですけど、月3本だと足りない。Slackで質問してもプロの目線で見てもらえないので、独学とほぼ同じでした』
2か月目に運営に追加添削の相談をしたが、『中級プラン(60万円)に切り替えていただければ、月10本の添削枠と週1回の個別コーチングがつきます』との案内だった。
上位プラン勧誘の連続
2か月目から3か月目にかけて、運営からの上位プラン勧誘が増えた。
- SlackのDMで『あと2席限定で中級プランの追加枠』(週2-3回)
- 個別フィードバック時の『このペースだと半年後にプロデビューは難しい』との指摘+中級プラン案内
- グループライブ授業後の『成功している方は皆さん上位プランに切り替えています』との発言
Aさんは『最初から48万円で月5万円稼げる、と説明されたから契約したのに、48万円コース修了時点では稼げない、という前提に話が変わっていく』と感じ始めた。
3か月修了時点の状況
2025年6月、3か月コースが修了。Aさんは自分でクラウドソーシングサイトに登録して、案件を獲得しようとした。
- 最初の月:応募50件・受注ゼロ
- 2か月目:応募30件・受注1件(記事単価3,000円)
- 3か月目:応募20件・受注3件(合計1.2万円)
『最初の3か月で受注できた金額は約1.5万円。投資した48万円とは桁が違いました。スクールでは『3か月で月5万円』と説明されていましたが、実際には1年経っても月5万円届かないレベルでした』
上級プランへの勧誘
修了から3か月後(2025年9月)、運営から『上級プログラム120万円・1年間プロデビュー保証』の案内が届いた。
『プロデビュー保証は何を意味しますか』と質問したところ、『1年以内にクラウドソーシングで月3万円達成しない場合、半額返金』との説明。
『48万円払って月1万円届かないペースの自分が、120万円払って1年で月3万円達成できる根拠はどこにあるんですか、と質問したら、返事がもらえませんでした』
最初の説明と、修了時点の現実が大きくずれていた。投資した48万円の元を取るには、1年以上の継続が必要だが、その間に上位プランの勧誘が続く構造だった。
夫に打ち明けたタイミング
修了から半年後、Aさんは夫に48万円を投資した経緯を打ち明けた。それまで『副業の勉強会』とだけ説明していた。
夫の最初の反応は『なんで一人で決めたの』だった。同じ質問を、これまで複数の取材記録で見てきた。