AI副業

「育休ママのAI副業で月10万」教材12万円・出産休業中の22歳が払った話

手口:ママ向けAI副業教材(育児期の在宅収入を訴求・初心者廉価帯)

被害額 ¥120,000-
約 7 分で読めます(3,396字)
目次
  1. 百貨店販売員、22歳での出産
  2. 『育休ママのAI副業で月10万』のリール
  3. 無料セミナー、Zoom夜の時間帯
  4. 教材12万円、夫に事後報告
  5. 教材の中身、汎用AIのラッパー
  6. 運営の収益事例、ほぼ運営側の関係者だった
  7. 3か月修了、Kさん自身の収益は約3,000円
  8. 夫に告白、子の昼寝中
  9. 『同じ立場の人を見せる』戦略の怖さ
  10. 取材の最後に、Kさんが伝えたかったこと
  11. 振り返り:3つの教訓
  12. 取材記録
  13. 管理人の感想
  14. 返金可能性
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Kさん(仮名・22歳女性・福岡県・百貨店販売員・産休中・子は生後5か月)から届いた話。

「育休ママのAI副業で月10万」を謳う教材に12万円。生後5か月の子を抱きながらの、Instagram経由の購入だった。

「夜中の授乳の合間、スマホで広告を見ていた時間が、いちばん危険でした」。取材冒頭、Kさんはそう振り返った。

百貨店販売員、22歳での出産

Kさんは、福岡市内の百貨店で販売員を5年勤めて、22歳で出産。現在は産休中、夫と生後5か月の子と3人暮らし。

夫は同じ年齢のサラリーマン、年収は約350万円。Kさんの産休手当は、現役時代の収入の3分の1程度。家計は、想定より早く厳しくなっていた。

「子が生まれて、生活は本当に幸せでした。ただ、家計の数字を見るたびに、不安が大きくなっていって。夜中の授乳の合間に、Instagramで『在宅で稼げる』系の広告を、何度も見ていました」

『育休ママのAI副業で月10万』のリール

2025年の春。Kさんは、Instagramのリール広告で、ある教材の案内を目にする。

キャッチは、こうだった。
「育休ママのAI副業で月10万・スマホとアプリで完結・1日30分から」

動画には、20代後半の女性が登場。乳児を抱きながら、ノートPCを操作している姿。穏やかな話し方、押し付けがましさはなかった。

「『同じ立場の人が、成功している』と思いました。動画の女性が、自分の3年後に見えた」

無料セミナー、Zoom夜の時間帯

Kさんは、Zoom無料セミナーに参加。時間は夜21時、子が寝た後の時間に設定されていた。

参加者は約50名、ほぼ全員が女性、20〜30代の産休・育休中の母親が中心だった。

「会場の雰囲気が、本当に同じ立場の人たちで埋まっていて、安心感がありました。自分だけが浮いている感覚は、全くなかった」

教材12万円、夫に事後報告

セミナー最後の20分、有料教材の販売パート。
「3か月集中プログラム、12万円。今夜中の申込みで、家計サポート特典付き」

Kさんは、その夜のうちに申し込み。家計のへそくり、出産前に貯めていた預貯金から、12万円。

夫には、翌日の朝、「育休中の副業準備」とだけ伝えた。金額は、伝えなかった。

教材の中身、汎用AIのラッパー

送られてきた教材は、Zoom録画12本(各40分)と、運営LINEでの質問対応3か月間。

内容は、「ChatGPTを使った文章作成」「画像生成AIの基本操作」。ベースは、無料で利用可能な汎用AIサービスの使い方だった。

「教材で紹介されていた『AI副業ツール』は、結局、ChatGPTのAPIを呼び出す簡易インターフェースでした。月額無料のChatGPT本体で、同じことができる」

運営の収益事例、ほぼ運営側の関係者だった

運営LINEでは、「卒業生の成功事例」として、収益スクショが定期的に共有された。

Kさんが3か月のプログラム中、収益事例の発信者名前を10件ほどメモして、SNSで検索してみた。
10件中8件が、運営側の別アカウントか、運営の親族と思われるアカウントだった。

「『成功している人がいる』という根拠が、ほとんど自作自演に近かった、と気付いた瞬間でした」

3か月修了、Kさん自身の収益は約3,000円

プログラム修了時、Kさんが教材を実践して得た収益は、ココナラ・ランサーズ経由での文章作成案件、約3,000円分のみ。

「12万円払って、3か月かけて、3,000円。差し引き約12万円の赤字でした」

夫に告白、子の昼寝中

プログラム修了から1週間後。Kさんは、子の昼寝中に、夫に12万円の損失を告白。

「夫は、最初は黙って聞いていました。それから、『一緒に消費者センターに相談しよう』と。責める前に、対処を考えてくれた」

夫婦で福岡県消費生活センターに相談、現在交渉中。返金見込みは約2万円前後。

『同じ立場の人を見せる』戦略の怖さ

取材中、Kさんが繰り返し言ったのは、こんな言葉だった。

「『産休・育休中のママのAI副業』『1日30分から』『スマホで完結』──これらのキャッチが組み合わさった時、ターゲットを完全に絞り込んだ広告だ、と今ならわかります。あの時の自分は、『同じ立場の人が成功している』姿に、本当に救われた気持ちになっていた」

取材の最後に、Kさんが伝えたかったこと

「これから出産する方、産休・育休中の方に伝えたい。『同じ立場の人が成功している』Instagram広告は、属性を絞り込んだターゲティング。あなたが反応する設計で広告は出ています。深夜の授乳の合間、家計が不安な時期、判断力が落ちている瞬間を、向こうは知っている。広告に反応する前に、必ず夫やパートナー、家族に相談してください」

振り返り:3つの教訓

1. 『同じ立場の人が成功している』Instagram広告は、属性ターゲティングの典型。広告に出てくる『成功者』が、運営側の関係者である可能性が高い。SNSで複数アカウントを検索して、関係性を確認する。

2. 『AI副業ツール』として販売される多くの教材は、無料の汎用AIサービスのラッパー。12万円払う前に、ChatGPT・Claudeなどの本家サービスを月額20ドル程度で1か月試す。

3. 深夜の授乳・育児の合間など、判断力が落ちている時間帯の広告は、最も警戒すべき。即決を促されたら、必ず夜が明けてから、家族に相談してから判断する。

─ 警告アーカイブ印 ─
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Kさん 22歳女性・福岡県
¥120,000-
告発記録

この記録が、次の被害を1件でも止めますように。

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