Nさん(仮名・38歳男性・福井県の機械メーカー製造管理)から届いた話。健康サプリMLMで100万円分の在庫を抱えた経緯。
友人からの誘い
2024年初、Nさんは学生時代の友人(30代男性)から『脱サラして年収1000万達成。一緒にやらない?』と誘われた。友人は会社を辞めてMLM活動を専業にしており、SNSで派手な生活をアピールしていた。
初回入会と段階課金
初回キット 8万円 → 月ノルマ達成のため自宅買取で半年35万円 → 上位プラン年会費 20万円 → ビジネス研修参加費 22万円 → さらに在庫追加15万円。合計約100万円。住宅ローン控除分の貯蓄を流用。
『脱サラ成功』の実態
友人と数か月活動を共にした後、Nさんは友人の収入実態を聞き出した。実際の収入は月8万円程度で、SNSの『派手な生活』は借金とリース車両で演出していた。MLMのリーダー層約3%以外は、Nさん同様の在庫負担状態。
健康被害クレーム
Nさんが知人に販売したサプリで、購入者の1人から『1か月飲んだら胃の調子が悪くなった』とのクレーム。販売者本人として対応を迫られ、返品+慰謝料5万円の支払いに。サプリ自体は薬機法のグレーゾーン製品で、医薬品的効能を謳いつつ機能性表示食品ですらない状態だった。
退会と妻への告白
2024年末、Nさんは退会手続きを開始。妻に貯蓄100万円消失を告白、家計の立て直しに着手。在庫返品は約20万円のみ回収、損失約80万円+健康被害クレーム対応費。
振り返り:3つの教訓
1. MLMの『脱サラ成功者』は、SNS演出と実収入が大きく乖離していることが多い
2. 健康食品MLMは購入者からのクレーム対応リスクが販売者本人に降りかかる
3. 薬機法のグレーゾーン製品を販売することは、自己の信用毀損にも直結する